レゾンデートル
レゾンデートルと聞いて、意味をパッと答えられる人はそんなに多くないだろう。
少し話を変えよう。
スタートアップ企業が多く誕生しているのは、アメリカのシリコンバレーとご存知の方が多いだろう。
では、その他に世界中でどこでベンチャー企業が産声が多くあげられているのだろうか。 上海?シンガポール?渋谷?インドのバンガロール? これらの都市でも毎年数多くのベンチャー企業が誕生しているだろう。
しかし、今回注目したいのは、 イスラエル という国である。
イスラエルと聞いて、
ん?なんで?
と思った方もいるかもしれない。それは、イスラエルという国が中東にあり、治安が不安定で、ITにそこまで敏感ではないというバイアスがかかっているからだろう。
事実、イスラエル発のITベンチャーの数多くが、成長し続けている。
では、なんでイスラエルという国でベンチャー企業が育つのだろう。
単に、数学が得意な人が多いとか、教育水準が高いとか、そういうよくありがちな話ではないと僕は思う。
ここで注目したいのが「 レゾンデートル 」。
「 存在意義 」と訳されることが多いだろう。
先ほども少しだけ触れたように、この国は中東にあり、治安は日本よりはよくない。紛争だって起こる地域がある。 また、軍隊を持っており、兵役として一定期間、軍隊に所属しなければいけない可能性もある。
つまり、自由に生きれる期間が決まり、かつ突然命を落とす可能性が他の地域より高い。
このような環境にいると多くの人が「自分とは何で、何のために生きているのか」を自問自答する。 そこでアイデンティティが確立されて、自分が生きているうちに 自分が生きた証 を残したいと思うのである。
自分しかできないこと、まだ他の人がやっとことがないことを探し、自分の存在を唯一のものにしたいと考える。
そのようにアイデンティティを確立しようとする思考をしていると、ブルーオーシャンにたどり着く。
日本に住んでいても、イスラエルの人たちと同じように考えたほうがいいと僕は思う。
自分は何で生きているんだろうと自問自答して、自分の存在意義をぜひ考えてみてください。