野球サークル
2017年10月31日、3年間続けいていた野球サークルを引退した。
僕が立教ウォーリアーズのキャプテンに就任してから、約1年。
ちょっと、一年間を振り返りたくなった。
去年の関東大会
2回戦まで進み、あと一勝すれば、神宮球場で試合ができるところまで来た。
1年間、神宮球場に行くために、練習してきたと言ってもいいくらい、選手はもちろんマネージャーも目指してきた場所である。
2回戦の相手は早稲田WBC。優勝候補の一角だった。
5回表の早稲田WBCの攻撃。
ランナー2, 3塁の場面で、キャッチャーを守っていた僕が3塁に暴投をして、2点が入ってしまった。
その後、反撃できずにそのまま2-0で、負けた。
試合中、あれほど肩をどっしり落としたことはなかった。ベンチに帰るのが怖かった。
試合が終わると、今までに経験がないほど、涙が溢れ出した。
必ず、来年こそは自分がチームを引っ張って、関東大会にリベンジしに帰ってくると誓った。 強い覚悟を持って、キャプテンに就いた。
そして、僕がキャプテンとして、ウォーリアーズ34期が始まった。
新チーム始動
一番初めの練習には、選手が9人揃わなかったことを覚えている。
春休みの練習も選手が全然集まらない。
試合に寝坊して大遅刻する選手もいた。
そんななか迎えた、春休みの立教トーナメント。
結果は準優勝。パイレーツに負けた。
ほんとに立教リーグ3連覇できるか、心配になった。
でも、立教リーグが始まると、練習の雰囲気は変わった。
立教リーグが始まる
たくさんの1年生がウォーリーに入ってくれて、活気が出た。練習にもたくさん来てくれた。
面白い2年生が練習を盛り上げてくれる。
3年生は、文句を言いながらも、なんだかんだグランドに来てくれた。
たまに練習を手伝いに来てくれる4年生。
そして、必ずグランドに来て、ドリンクを買ってきてくれる、マネージャー。
こんなみんなが集まる、練習が毎回楽しみで、しょうがなかった。
雨が降っても、フリーバッティング。
全体練習が終わっても、内野陣はノックをひたすら受けていた。
みんな本当によく頑張った。
でも、全員が頑張れば、練習を一生懸命やってるのに、試合に出れない選手も出てくる。
キャプテンとしてこれが一番つらい。
学年問わずみんなが一緒になって頑張ってくれてたから、試合前日になると、スタメンから外れた選手の顔を思い出す。
これが本当につらい。
今年で最後の3年生を試合に出してあげたい気持ちは強い。
でも、今のウォーリーには、立教リーグ優勝が求められる。
自分一人でスタメンを決めることができなくて、主力メンバーに意見を求め、一緒に考えることも少なくなかった。
前期の試合では、圧勝することができし、多くの選手が試合に出てれた。
夏休みを挟んで、後期の試合が始まった。
後期の試合も、順調に全勝で勝ち進むことができた。
でも、試合に出れる選手は限られてきた。
正直、結構つらかった。
だから、試合後にやる2試合目の練習試合では、応援する側にまわる。 2試合目に人一倍声を出していたのは、こういう理由からだった。
いつも練習に来てくれて、試合の応援もしてくれて、ありがとうという感謝の気持ちを込めて...
そして迎えた、立教リーグ最終戦。相手はパイレーツ。春先の立教トーナメントで負けた相手だ。
でも、今回は負ける気はしなかった。
この一年、どのチームより練習量は多かったし、関東大会に出場したいという気持ちもどこよりも強く、練習したから。
試合の前日。
ある選手からLINEが届いた。
「明日、スタメンで試合に出られないのは悔しい。俺を使って欲しい。」
という内容だった。
胸が苦しくなった。
この言葉を見た直後は、「ごめん。」としか出てこなかった。
忙しくても、練習に来てくれてた。
それまでの試合で活躍もしていた。
試合中は誰よりも声を出してくれていた。
優勝したいという気持ちも強いやつだった。
このLINEで、もう一度気合を入れ直すことができた。
試合に出れない選手とマネージャーに中途半端な姿を見せてはいけないとスタメンの選手にも伝えた。
そして、最終戦当日を迎えた。
グランドには多くの選手、マネージャーが来てくれた。
試合は5回終了して、1-1の同点。
6回表の守備も0で抑え、ベンチに帰る。
その時、昨日LINEをくれたあの選手と目が合った。
彼はいつも見せない顔でうなずいた。
「よし、いけ」
彼を代打で出すことに決めた。
そうすると、不思議と彼の打順が回ってくる前にランナーがたまった。
彼は1球で試合を決めてくれた。
7回表を守りきり、勝った。
優勝。
やっとやっと肩の荷が降りた瞬間だった。みんなが喜ぶ姿を見るとキャプテンやってよかったなと思えた。
そして、仲間たちを信じて勝てたことが何よりも嬉しかった。
代打で出した彼だけでない。
前の試合でエラーをいくつしても次の試合で、同じようにスタメンで出てもらった。一年間一番ノックを受けていたのを知っていたから。
最終回の守備をいつも任せる選手たちもいた。彼らはボールが飛んでこなくても、最終回という辛い時間を乗り越えるための声かけができるから。
そして、つかんだ関東大会への切符。
みんなで府中市民球場に戻ってこれて、すごく嬉しかった。
関東大会
「今年こそ、必ず神宮へいく。」という強い気持ちで挑んだ一回戦。
ヒットをチームで一本も打てなくて、負けた。
神宮に、また今年もいけなかった。
去年の自分のミスで負けた悔しさから、この一年間「関東でリベンジする」という思いで頑張ってきたが、できなかった。
そして、今年の選手たちなら、神宮を狙えるレベルだったからこそ、キャプテンとしての責任も感じた。
本当に悔しかった。
試合が終わって我慢できていたのに、ミーティングを始めようとした時、一年間一緒に頑張ってきた仲間の顔を見ると、溢れるものが抑えきれなかった。
この一年間は、幹部の一人、キャプテンとして過ごしてきた。
世間には、「サークルなんてくだらない」とか、「野球サークルなんて、飲み会ばっかやってるだけだろ」と言う人もいる。
僕は、そんなことは決してないと強く言いたい。
野球をしている時は、少年のように全力で楽しめる。少しのユーモアを加えて。
試合に出なくたって、試合に出てる選手と同じ思いで、緊張しながら応援して、試合に出てる選手と同じように喜びを爆発させる。
それは、グランドだけで一緒にいるんじゃないからだと思う。
キャンパスで一緒に過ごしたり、合宿で2泊とか3泊とか一緒に過ごしたり、バーベキューしたり、旅行したり、飲み会したり、テスト前一緒に勉強したり、レポートを一緒に書いたり、たくさんの時間を過ごしてきた。
それぞれの場面でみんなが自分の役割を果たし、みんなの信頼関係ができていく。
だから試合に勝てば、みんなが嬉しいし、負けたらみんなが悔しがれるんだと思う。
こんな経験なかなかできないと思う。
もっと言いたいことはたくさんあるが、長すぎてしまうのでここらへんで止めておく。(このブログの前の方を読んでいろいろ感じてください)
野球サークルに入って、キャプテンやれて、よかったなと引退して、改めて思う。
最高に楽しくて、みんなに支えられた1年でした。
本当にありがとうございました。
みんないい笑顔だーーー