Matzの「若手エンジニアの生存戦略」を聞いて
サポーターズColab主催、プログラミング言語「Ruby」の生みの親、まつもとひろゆきさん(通称:Matz)の講演を聞いてきた。
講演を要約するつもりはなくて、話を聞いて自分が感じたことを書いていきたい。
(出典:サポーターズColab)
「我慢」の価値
自分たちは、日常生活を送る中で、多くの我慢をしている。
通勤通学ラッシュの満員電車、つまらない授業に出席、意味のあるかわからない会議に出席、行きたくない飲み会の参加、厳しい労働環境などたくさん我慢してることがあると思う。
それらに、本当に我慢しなければいけないのか。その「我慢」に価値があるのか。
その我慢に耐えているのが美徳だったり、みんながやってるから我慢するのは、当たり前という考えになっていないだろうか。
冷静に考えると、何も当たり前じゃない。自分が変えようと思えば変えられることばかりではないだろうか。
学生ならば、アルバイトを考えてみるといい。アルバイトがきついとか、やめたいと言っている人は多いように感じる。
自分は「ならやめればいい」と考えている。
Matzさんもおっしゃっていたが、給料は自分たちの苦しみに対しての報酬ではなくて、自分が生み出した「価値」に対しての報酬なのだ。
ただただ、もめるのが嫌で、今の環境に我慢し、愚痴をいいながら過ごしているのなら、自ら環境を変えたほうがいい。
そうしないと気づいたら、大学の4年間は終わってしますから。
これは学生に限ったことではないので、自分が社会に出てからも、しっかり胸にしまっておきたいことだ。
「みんながやっているから...」は、今日から言わないようにしよう。
理不尽はどうやって拒否する?
上下関係から生まれる圧力により、組織には理不尽なことがついてまわる。
でも、これは当たり前のことなのだろうか。上の人も下の人もせん洗脳されているだけじゃないのか。
上の人は厳しい条件を突きつける。下の人はそれが無理があることでも、飲み込む。なぜなら、それを断れば、その組織を去らなければいけなくなる可能性があるからだ。
では、なぜこのような問題が起こってしまうのか。
それはお互いをリスペクトし、対等の関係だと思っていないからである。 これができないと、対立構造が出来上がってしまう。これが広がり、日本中で一生懸命、綱引きをしていて、全く進歩しない状況になってしまっている。
この考え方の反対側にある考え方が「Win-Win」である。
WinとLose、2ビットの組み合わせは、4パターンだと思いつく人がほとんだろう。
しかし、そんなことは長期的に考えれば、ありえない話である。
- Win-Win
- No Deal
この2つしかないはずである。どちらがLose 、つまり損をするならば、その取引は行われない、行わなくていいのである。
これも、上の「我慢」の価値と通ずるところがある。
自分を知る
ここからは、自分に目を向けて、考えてみよう。
自分はどの分野で他の人より優れているのか、自分は何をしている時が一番楽しいのか、自分の人生の棚卸しをしてみる。
自分の人生を振り返ると、思いつくものがいくつかあると思う。それらのどれか一つに集中して、勝負するのは難しいことなのかもしれない。なので、それらの複数を組み合わせて、自分にしかできないことを見つけてみてもいいのかもしれない。
(松岡は、将来的に野球のデータ分析をして、最強のチームを作ることを密かな野望として持っている。)
インプット・アウトプットの比率
インプットとアウトプットは、どうしてもインプットの割合が大きくなってしまいがちである。
「頭の中にあるうちは、何でも傑作だ」どこかで聞いたフレーズを思い出した。外に出してやっと、他人に評価されて、いいものなのか否かが決まるのだ。
なので、自分が経験したこと、学んだことを積極的に外に出すことが、大切なんだと思う。その一つ手段が、ブログであったり、エンジニアの方はQiitaだとMatzさんは話していた。
(なので、自分もブログを書くのを再開した。笑)
芸能人やYoutuberの稼ぎがいいのは、人が苦手とするアウトプットを平気でやるからである。テレビ番組・Youtubeを見て、「あんなこと自分でもできる」と言っている人は、よく見る。
でも、いざ、やってみろと言われたら、できない。
人間の、羞恥心・恐怖が勝ってしまうからである。
芸能人やYoutuberと同じことをやれとは言わないが、日常の気づきをアウトプットする練習はするべきなんだと思う。
とりあえず、クオリティは棚上げしとけばいい。そのうち、上達するのだから。
まとめ
エンジニアの生存前略と言いつつ、エンジニアとはそんなに関係ないようにもみえる。
ところが、エンジニア業務の95%は、バグ修正と言われたりします。つまり、「問題解決」ができるのがエンジニアです。
これを人生にも応用すれば、エンジニアに限らず、生き残ることが可能なのです。
自分が我慢していることは、どうしたら解決できるのか。自分を客観的に見て、何がうまくいっていて、どこにバグがあるのかなど、考えられるはずである。
エンジニアはその能力に長けているので、勝ち組になれる可能性が、ぐっと上がるのかもしれません。